Month: May 2025

武居由樹が衝撃の127秒TKOで2度目の防衛成功 那須川天心との対決へ徐々に機運が高まる

WBO世界バンタム級王者武居由樹(28=大橋)が2度目の防衛に成功した。同級7位ユッタポン・トンデイ(31=タイ)の挑戦を受け、1回2分7秒TKO勝ち。当初は1月24日に組まれたカードだったが、昨年12月に発症した自身の右肩関節唇損傷で全治4週間と診断され中止に。仕切り直しの防衛戦を制し、ボクシングデビューから11連勝を飾った。挑戦者は9~21歳までムエタイで1000試合を経験し、ムエタイの殿堂ラジャダムナン・スタジアムで王座獲得。アマチュアボクシング時代にはオリンピック連覇で元WBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)も下したという実績を持つ歴戦の猛者だった。元K-1スーパーバンタム級王者の武居にとっては気持ちを高ぶらせる元キック戦士対決でもあった。身長で160センチのユッタポンに対し、170センチの武居は「(パンチ回避の)目もいいし、やりずらい」と警戒。約10センチという身長差は、指導を担当する身長162センチの元世界3階級制覇王者八重樫東トレーナー(42)を仮想ユッタポンに見立て、軽めのスパーリングも実施。バンタム級リミット3戦目で過酷といわれていた減量も「ここ最近、1番でうまくいきました」と手応え十分で調整できていた。今年1月から右腕を固定しながら走り、同2月から本格的な練習を開始。キャリア初の長い治療期間となったものの、K-1時代から戦い続け、昨年は世界戦は2試合フルラウンドを戦った心身の疲労を回復させるには十分な「休息」となった。再生医療となるPRP治療法で患部に注射を打ち、3月ごろには「今は100%治って、全開になっている」とスタンバイできていた。今秋に予定される3度目防衛戦はWBOからの指名試合となる。武居のライバルとなる無敗の格闘家でWBC世界バンタム級1位の那須川天心(26=帝拳)の練習パートナーを務めた経験もあるWBO世界同級1位クリスチャン・メディナ(25=メキシコ)の挑戦を受けることになる。ボクシング転向後の大きな目標となっている那須川との対決は徐々に機運が高まっている。来年にも予定されるビッグマッチに向け、武居は走り続ける。◆武居由樹(たけい・よしき)1996年(平8)7月12日、東京・足立区生まれ。10歳の時、同区のPOWER OF DREAMジムの古川誠一会長の自宅に住み込み、キックボクシングの練習を開始。都立足立東高時代はボクシング部に所属。14年11月、K-1傘下のKrushでプロデビュー。17年にK-1スーパーバンタム級王座を獲得。17年のK-1年間最優秀選手に選出。キック戦績23勝(16KO)2敗。20年12月にボクシングに転向。22年8月、東洋太平洋同級王座を獲得。24年5月、WBO世界バンタム級王座を獲得。身長170センチの左ボクサーファイター。<ラウンドVTR>◆1回 左構えのサウスポースタイルの武居と、右構えのオーソドックススタイルのユッタポンの無敗同士の一戦。武居が開始から右ジャブを突いて距離をさぐる。ユッタポンはほとんど手を出さず。40秒すぎに武居が左ストレート1発でダウンを奪う。立ち上がったユッタポンに再び左強打を強でダウンを奪う、立ち上がったユッタポンにさらに左強打で3度目のダウンを奪う。さらに立ち上がったユッタポンに連打を畳み掛けるとレフェリーがストップ。武居がTKO勝利で2度目の防衛に成功。【ボクシング・ダブル世界戦】武居由樹VSユッタポン、力石政法VSヌニェス/ライブ速報中

【球宴】巨人の選手が4部門でトップ 捕手部門で甲斐、中継ぎ部門で大勢が独走中 中間発表セ・リーグの得票数一覧

日本野球機構(NPB)は28日、「マイナビオールスターゲーム2025」(7月23日=京セラドーム大阪、24日=横浜スタジアム)のファン投票第6回中間発表を行いました。 巨人の選手たちは第1回中間発表以来、4つの部門ですべて1位をキープしています。 捕手部門で1位の甲斐拓也選手(32歳)は、2位の阪神の坂本誠志郎選手(31歳)に7万票以上の差をつけており、中継ぎ投手部門で1位の大勢投手(25歳)も、2位の阪神石井大智選手(27歳)に5万票以上の差をつけて独走中です。 一方で、先発投手部門1位の巨人・山崎伊織投手(26歳)は、2位の阪神の村上頌樹投手(26歳)とわずか1017票差、抑え投手部門1位のライデル・マルティネス選手(28歳)は、2位の中日松山晋也投手(24歳)と6101票差という接戦になっています。 初日から阪神の森下翔太外野手(24歳)が最多の得票数を維持しており、この日、12球団で初めて20万票を獲得しました。セ・リーグのノミネート選手一覧は以下の通りです。    ◇   ◇   ◇ 【先発投手部門】 1位 巨人山崎 6万5123票 2位 阪神村上 6万4106票 3位 阪神才木 4万2486票 4位 中日高橋宏 3万7200票 5位 DeNAバウアー 3万387票 6位 中日松葉 2万1650票 7位 DeNA東 1万5966票 8位 広島森下 1万4670票 9位 広島床田 1万289票 10位 巨人井上 9299票 【中継ぎ投手部門】 1位 巨人大勢 11万4630票 2位 阪神石井 6万2048票...

【ボクシング・ダブル世界戦】武居由樹VSユッタポン、力石政法VSヌニェス/ライブ速報します

横浜BUNTAIで、NTTドコモ presents Lemino BOXINGのダブル世界タイトルマッチが開催され、武居由樹対ユッタポンと、力石政法対ヌニェスのダブル世界戦が行われます。 ニッカンコムでライブ速報をご覧いただけます。 前日計量をパスし、挑戦者のユッタポン(右)と対峙する世界バンタム級王者武居(撮影・鈴木みどり) 【イラスト】武居vsユッタポン・トンディー WBOバンタム級比較表 当日計量をクリアした力石(右)とヌニェス(撮影・実藤健一) 【イラスト】ヌニェス対力石IBFスーパーフェザー級比較表 関連記事 セミファイナル IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦12回戦 力石政法   ヌニェス ◆試合経過(採点はニッカン独自) 1回 メインイベント WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 武居由樹   ユッタポン ◆試合経過(採点はニッカン独自) 1回 リングを彩るラウンドガール 大会のラウンドガール(撮影・足立雅史)...

【中日】NPBに抗議文提出へ 27日ヤクルト戦でファウル判定、幻の逆転2ラン

中日ドラゴンズは28日、前日開催されたヤクルトとの9回戦において、8回に起きた川越誠司外野手(31)の打球に関するファウル判定について抗議文を提出することを決定しました。1点ビハインドで迎えた8回、1アウト1塁の場面で、川越選手の打球は右翼ポール際に飛んで行きました。ファウルと判定されたため、ポールを打球が巻いたとリクエストしましたが、判定は覆りませんでした。中日の朝田憲祐球団本部長は、東京都内のNPBを訪れ、森健次郎審判長から判定の経緯について説明を受けました。リクエストに対する公式な意見書の提出は認められていないものの、形として抗議文書を提出します。朝田球団本部長は「森審判長もこの件を重大に捉えており、今日試合が行われる6球場において様々な角度からカメラを用いて検討するように通達があるとのことでした」と述べました。今回の抗議文書は、特定の打球判定に焦点を当てたものであり、井上一樹監督(53)からのMLBのような専門部署を設けるという要望は含まれていません。

20号到達、大谷翔平の新たな境地示す「美しい放物線」「低空弾丸」「超高弾道」3試合連続のホームランは三者三様

【クリーブランド(米オハイオ州)27日(日本時間28日)=四竈衛】大谷翔平選手(30)が、新たな本塁打の境地を開拓しました。彼はドジャースの選手としてガーディアンズ戦で「1番DH」としてフル出場し、3試合連続で20号の2ランを放ち、チームの勝利に貢献しました。この本塁打は5月では13本目であり、彼は日本人メジャーリーガーとして最長の5年連続で20本塁打を達成しました。また、本塁打のキング争いでもリードしています。    ◇   ◇   ◇    打球が放たれた瞬間、大谷は打球の行方を確かめつつ、一塁を目指してスピードを上げました。左翼フェンス(約5.8メートル)の上を越えるかどうかの興奮の中、打球は最高132フィート(約40メートル)に到達しました。滞空時間が約6秒2秒のこの打球は、本塁打の境界線を示す黄色いラインを越え、外野コンコースに跳ね返りました。試合が一旦停止したことを確認した大谷は、速度を落としながらダイヤモンドを1周しました。 4回2死一塁の状況で、大谷が打ち返したのは、外角のボールゾーンから縦に入る時速135キロのカットボールでした。左翼手のクワンが打球を追う様子を見せましたが、打球は恐れずにスタンドへ消えました。ガーディアンズの先発バイビー投手は驚きの表情を浮かべました。風に乗ったのではなく、大谷の打球はまるで「ヘリウムガスボール」のように高く飛んでいきましたとロバーツ監督がユーモアを交えて語りました。 この日の3試合連続ホームランは今季2度目であり、第1打席、第2打席ともに第1ストライクを捉えました。しかし、打球の質は3つすべて異なります。千賀選手から放った18号は美しい放物線を描きました。前日の19号は低く鋭いライナー。そして、この日は反対方向への超高弾道アーチを見せました。まるでゴルフ界のスター、タイガー・ウッズが風やコースに合わせてドライバーを操るように、大谷は世界トップクラスの投手を相手に多彩な打撃を披露しました。 大谷自身は打球の軌道や打ち分けを意識しているわけではないでしょう。投げられたボールに対して強い力を伝えることで、打球が多少ずれてもホームランラインを越えるだけの威力があります。このような姿勢は、彼を究極のバッターへと導いています。 5月にして13本目のホームランで、過去最速で20号に到達しました。ロバーツ監督がいうように、力だけでなく四球も多く選んでおり、ただ単にパワーだけが注目されるわけではありません。20代の強打者から、30代の成熟期へと進化していますが、大谷の目指す「二刀流」は依然として力強い投手の姿も忘れていません。 ▼大谷は両リーグで最初に20号に到達しました。エンゼルス時代にもアメリカンリーグでトップだったことはありますが、両リーグを通じての最速は日本選手初の記録です。5月までに20号を達成したのも初めてです。シーズンペースは58.9本に達します。20号到達は松井秀喜選手の5度を上回り、日本選手最多。3試合連続ホームランは12度目であり、松井秀喜に続く記録です。

大の里が「唯一無二」を口上に選んだ理由は? 大関昇進に続き横綱昇進伝達式でも用いた決意の言葉

新たに横綱に昇進した大の里(24=二所ノ関)は、28日に茨城県阿見町で行われた横綱昇進伝達式で「唯一無二」の精神を示しました。伝達式では「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します。本日はありがとうございました」と堂々と述べられました。 この「唯一無二」という言葉は、大関昇進伝達式でも用いられました。大の里は式後の記者会見で「自分自身で熟考した結果、この言葉しかないと思い、当初予定していなかったものの、やはりこれがぴったりだと感じて選びました」とのことです。 優勝の翌日の記者会見では、大関昇進の場合とは異なる言葉を考えていましたが、最終的に選んだのは伝達式の前日、27日でした。 「昨日の昼頃に自分で何がいいか考えた結果、この言葉がふさわしいと感じて決めました」と語り、「伝達式はこれが最後となるため、横綱としての口上に入れ、この言葉の通りに邁進しようと決心しました」と強い意志を見せました。 ◆唯一無二(ゆいつむに) この世でただ一つしか存在しないこと。他に同類がなく、その唯一の存在であること。

【日本代表】佐野海舟が初の謝罪会見「賛否もちろん…行動で」昨夏逮捕、勾留期間中に引退も覚悟

サッカー日本代表に復帰したMF佐野海舟(24=マインツ)は28日、千葉市で取材に応じ、昨年夏の逮捕以来初めて謝罪会見に臨みました。 冒頭、佐野は黒のスーツに紺のネクタイを締め「自分の行動により、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。これからも自分の行動と言動に責任を持ち、プレー以外でも社会に貢献していく所存です」と頭を下げました。 佐野は約1年2カ月ぶりに26年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦(6月5日、パース)、インドネシア戦(10日、パナスタ)に臨む日本代表に復帰しました。「自分の口からしっかり伝えるべきだと思い会見を決意しました。毎日、自分にできることを考えながらサッカーに取り組み、今後も続けていきたいです。代表に選ばれたことに感謝し、誰よりも責任感を持って頑張りたいです。」と、彼は真剣な表情で語りました。 招集については「自分に対する賛否は当然あると理解していますが、私は日本サッカーのために自分にできることを全力でやり続けたいと思っています。」と述べました。 事件の詳細に関しては、法的な理由から「自分の口からはお話しできません。」とし、勾留中に引退を考えたかどうか問われると「もちろん、その考えはありました」と認めました。 鹿島アントラーズからマインツに移籍が決まった直後の昨年7月、不同意性交容疑で逮捕され、その後釈放、不起訴処分となっていました。そのことについては「一番大事な時期に自分の甘さが出てしまいました。サッカーをできるチャンスをいただいた以上は、しっかりと取り組むべきです」と述べました。 釈放後、直接の説明がないままドイツへ渡ったことについて所属事務所が「私の判断です」と責任を負いました。 その後、現地のリーグでのプレーは順調で、今シーズンの2024-25年でマインツで開幕戦から先発出場し、ブンデスリーガ全34試合で先発を果たしました。 メンバー発表会見では、選ばれた理由について山本昌邦ダイレクターが「相手に謝罪し、話し合ったこと、本人が深く反省していること、不起訴が確定したこと」と説明しました。 森保一監督も「ミスを犯した選手を再挑戦させる道を与えることが重要だと感じました」と話しました。佐野も監督に謝罪した際、「反省の意を伝えました。自分は走らなければならない」と決意を語りました。 また、今回の代表メンバーには彼の弟である佐野航大(21=NECナイメヘン)も初選出され、兄弟での日の丸を背負うことになりました。

菅野智之「よく粘れたなと思う」ヌートバーの本塁打も含む3失点、初のコンビ捕手と立て直し

オリオールズの菅野智之投手(35)は、本拠地で行われたカージナルス戦で先発を務めました。5回1/3を投げて3失点し、一時は勝利投手の権利を得ましたが、チームは逆転され、彼のメジャー5勝目はなりませんでした。彼は91球を投げ6回1死三塁の状況で降板、5回1/3を8安打3失点、奪三振3、無四球で終え、勝敗は付きませんでした。これまでに11試合に登板し、4勝3敗、防御率3.23を記録しています。試合後、報道陣に対し「初回を1点で切り抜けることができたことが、今日の投球の最終的な結果だと思いますし、よく粘れたなと感じています」とコメントしました。「立て直せた要因はいくつかありますが、キャッチャーのトロンプと初めて組んで話し合いながら進めたことが大きかったと思います」と振り返り、「雨の中での登板でしたが、相手も同じ条件ですので、それはあまり気にせず、目の前のバッターに集中しました」と語りました。

カブスの鈴木誠也がメジャーリーグで最初に今季50打点達成、一挙に8試合連続安打を記録

カブスの外野手、鈴木誠也(30)が2度目の週間MVPを受賞し、試合開始から連続安打を8試合に伸ばし、メジャーリーグで最初に今季の50打点を達成しました。この快挙は、試合をリードする適時打によって成し遂げられました。 本拠地で行われたロッキーズ戦に「3番DH」として出場。試合は0-0で迎えた3回、1死満塁の場面で、先発マルケスの初球ナックルカーブをとらえ、左方向に適時打を放って1打点を挙げました。 初回1死一塁の第1打席では初球シンカーを中飛、2-1とリードする5回1死二塁の第3打席はもう一度シンカーを中飛に、2-2で迎えた7回2死一塁の第4打席はスライダーに空振り三振としました。延長10回1死一、二塁の第5打席でも空振り三振に終わり、5打数1安打1打点で試合を終了。シーズン50打点に到達し、両リーグで単独トップに立ちました。打率は.272を記録しています。 試合は2-2の同点で延長11回を迎え、1死一、二塁の場面で期待の新人内野手ショーが自身初のサヨナラ安打を放ち、チームは3連勝を飾りました。

ロバーツ監督「ヘリウムガスボールのようだ」大谷翔平の3戦連発&5年連続20号に驚嘆

ドジャース大谷翔平投手(30)が「1番DH」で出場し、3試合連続となる20号2ランを放つなど、3打数1安打1打点2四球だった。2-0と2点リードで迎えた4回2死一塁。先発バイビーの初球、外角から入る135キロのカットボールを高々と打ち上げ、左翼席最前列へ運んだ。5月13本目のアーチで5年連続20本塁打を達成。その他の打席は、見逃し三振、申告敬遠、空振り三振、四球。ドジャースは、小刻みに得点を重ねて快勝した。試合後のデーブ・ロバーツ監督(52)は、大谷の好調ぶりについて「彼はストライクを打っているし、ヒッティングゾーンではないところはボールを選んでいる。この期間は、いい四球も多い」と、選球眼の良さを要因に挙げた。また、大谷の滞空時間の長い1発について「彼の打球は、ヘリウムガスボールのように飛んでいく」と表現した。