【オリックス】野口智哉、11回に初のサヨナラホームランを達成!震災から30年目の「がんばろうKOBE」ユニフォームで躍動

オリックスは今シーズン5回目のサヨナラ勝ちを収め、3位の西武とのゲーム差を1に広げました。延長11回、野口智哉内野手(25)は西武の5番手山田から左翼越えに劇的なソロホームランを放ちました。これはプロ4年目にして初めてのサヨナラ打でした。ヒーローインタビューで、野口選手は「最高です! 試合に出た時は期待に応えたいという思いでやっています」と語り、喜びを表しました。
試合は5回まで両チーム0点のままでしたが、2アウトから2者連続四球で一、二塁のチャンスを作り、2番の西川龍馬外野手(30)が西武の今井から高めのスライダーを左中間へ打ち、2点適時打を放ちました。
オリックスの先発、宮城大弥投手(23)は6回まで4安打無失点、8奪三振という素晴らしい投球を見せました。スピードの違うカーブや速球を自在に操りました。
しかし、7回に西武打線につかまりました。セデーニョと古賀悠に連打を浴び、さらに四球で2アウト満塁のピンチを迎え、代打の外崎に2点適時打を許し同点にされました。それでも8回からはルイス・ペルドモ投手(32)とアンドレス・マチャド投手(32)が無失点で抑え、試合は延長戦に突入しました。
この日は、「神戸シリーズ2025~がんばろうKOBE30th~」の初戦でした。1995年の阪神・淡路大震災から30年の節目となるシーズンで、選手たちはブルーウェーブ時代の1995年復刻ユニフォームを着用しました。試合前にはイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)のビデオメッセージも上映され、5回終了後には花火も打ち上げられました。神戸の夜空を劇的な勝利で彩りました。
◆野口智哉(のぐち・ともや)1999年(平11)9月20日生まれ、奈良県出身。鳴門渦潮(徳島)高校で3年夏の甲子園に3番・遊撃手として出場し、日本文理(新潟)との試合で2安打を記録、投手としても1回を無失点に抑えたが敗退。その後、関西大学に進学し4年秋の関西学生リーグで、シュアな打撃により打率.361、2本塁打、7打点でMVPに輝いた。2021年のドラフトでオリックスに2位指名され入団。現在は遊撃手を本職としつつ、二塁や三塁、外野もこなすユーティリティ選手として活躍中。181センチ、95キロ、右投げ左打ち。今季の推定年俸は2000万円。