【解説】トレード背景 オリックスはなぜ、中日岩崎翔を金銭で獲得したのか

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オリックスは30日、中日から岩崎翔投手(35)を金銭トレードで獲得したと発表した。背番号は40に決まり、6月1日にほっともっと神戸で入団会見を行う。岩崎は07年高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団。17年には72試合に登板して46ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ賞を獲得した。22年にFA移籍した又吉の人的補償で22年から中日に加入。同年トミー・ジョン手術を受けたが昨年6月に復帰し、今季は4試合に登板して防御率2・08をマークしていた。オリックスはリーグ2位ながら救援防御率4・54はリーグワースト。宇田川、小木田、吉田ら5投手がトミー・ジョン手術を受けて長期離脱を余儀なくされるなど、リリーフ陣の補強が急務になっていた。白羽の矢を立てたのが、通算325試合登板で実績、経験とも豊富な17年目右腕だった。一方の中日は、守護神マルティネスが巨人に移籍したが、新ストッパーの松山が好調で、中継ぎ陣も清水、勝野、マルテ、藤嶋、橋本、梅野らが安定感を誇る。経験豊富な祖父江も2軍で控えるなど、救援陣が充実しており、金銭での放出に支障はなかった。打撃陣が低調で野手を補強する可能性もふまえ、支配下枠を1減の67人に減らせるメリットもあったとみられる。岩崎は3年ぶりのパ・リーグ復帰。中日球団を通じ「ドラゴンズでは来て早々に(右肘の)けがをしてしまい、約2年半チームに貢献できず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。新天地での活躍が恩返しになると思いますので、これからも応援よろしくお願いします」とコメントした。◆岩崎翔(いわさき・しょう)1989年(平元)10月21日生まれ、千葉県出身。市船橋3年夏の甲子園に出場し、07年高校生ドラフト1巡目でソフトバンク入団。11年5月13日の西武戦で初勝利。17年最優秀中継ぎ投手。21年オフに中日移籍したが22年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、23年から育成契約。昨年6月に支配下復帰し、球団日本人最速の158キロを計測。今季は4月1日の巨人戦で移籍初勝利を挙げるなど、通算325試合登板(うち先発58)で31勝33敗111ホールドポイント、防御率3・56。189センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は2800万円。【関連記事】オリックスニュース一覧

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