竹内智香、現役引退を表明 ソチ五輪スノボで銀メダル「五輪シーズンをもって」来季限り

スノーボード・アルペン女子で五輪6大会出場の竹内智香(41=広島ガス)が、来季限りでの現役引退を発表した。29日、都内で会見し「長く続けた競技人生を今シーズン、2025年-26年、オリンピックシーズンをもって競技の世界から退くということをご報告させていただきます」と正式に自らの口で表明した。北海道旭川市生まれの竹内は、クラーク記念国際高3年時の02年ソルトレークシティー五輪に初出場し、パラレル大回転で22位。その後も日本代表をけん引し、06年トリノ五輪9位、10年バンクーバー五輪13位だった。14年ソチ五輪では、同競技で日本人女子初のメダルとなる銀メダルを獲得。18年平昌五輪は5位入賞を果たした。平昌大会後は2年半休養したが、20年8月に現役復帰を宣言。6大会連続出場となった22年北京五輪は、決勝トーナメント1回戦敗退だった。23年末からは、腰痛に苦しめられた。体は満身創痍(そうい)で昨季での引退も考えたが、現役続行を決意。今年3月には12度目となる世界選手権出場を果たし、「やっぱりやめないのはそれだけスノーボードが好きだということ。来季は可能な限り腰の痛みをゼロにして雪上に戻ってきたい」と誓っていた。7度目の大舞台となる来年2月のミラノ・コルティナ五輪を集大成の場と捉え、残る力を振り絞る。竹内が再び五輪舞台に立てば、夏冬合わせて五輪7度出場の橋本聖子に並ぶ日本女子最多記録となる。