「現代の名工」グラブ職人の江頭重利さん死去、92歳 「湯もみ型付け」生みの親

久保田運動用具店は29日、野球のグラブ職人で知られる江頭重利さんが5月23日に亡くなったと発表した。92歳だった。葬儀は家族葬として執り行われた。江頭さんは佐賀・大和町(現佐賀市)出身。佐賀商を経て51年4月に久保田運動具店に入社。68年7月から福岡支店長に就き、16年7月顧問に就任した。「スラッガー」グラブに用いられる「湯もみ型付け」を生み出し、長年にわたって野球の道具を支え続けていた。元西武の辻発彦氏、元阪神、ロッテの鳥谷敬氏(日刊スポーツ評論家)ら名手も愛用し、現役プロ野球選手たちも愛用している。12年には厚生労働大臣から表彰される「現代の名工」を受賞。13年には「黄綬褒章」を受章した。