Day: May 28, 2025

大の里が「唯一無二」を口上に選んだ理由は? 大関昇進に続き横綱昇進伝達式でも用いた決意の言葉

新たに横綱に昇進した大の里(24=二所ノ関)は、28日に茨城県阿見町で行われた横綱昇進伝達式で「唯一無二」の精神を示しました。伝達式では「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します。本日はありがとうございました」と堂々と述べられました。 この「唯一無二」という言葉は、大関昇進伝達式でも用いられました。大の里は式後の記者会見で「自分自身で熟考した結果、この言葉しかないと思い、当初予定していなかったものの、やはりこれがぴったりだと感じて選びました」とのことです。 優勝の翌日の記者会見では、大関昇進の場合とは異なる言葉を考えていましたが、最終的に選んだのは伝達式の前日、27日でした。 「昨日の昼頃に自分で何がいいか考えた結果、この言葉がふさわしいと感じて決めました」と語り、「伝達式はこれが最後となるため、横綱としての口上に入れ、この言葉の通りに邁進しようと決心しました」と強い意志を見せました。 ◆唯一無二(ゆいつむに) この世でただ一つしか存在しないこと。他に同類がなく、その唯一の存在であること。

【日本代表】佐野海舟が初の謝罪会見「賛否もちろん…行動で」昨夏逮捕、勾留期間中に引退も覚悟

サッカー日本代表に復帰したMF佐野海舟(24=マインツ)は28日、千葉市で取材に応じ、昨年夏の逮捕以来初めて謝罪会見に臨みました。 冒頭、佐野は黒のスーツに紺のネクタイを締め「自分の行動により、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。これからも自分の行動と言動に責任を持ち、プレー以外でも社会に貢献していく所存です」と頭を下げました。 佐野は約1年2カ月ぶりに26年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦(6月5日、パース)、インドネシア戦(10日、パナスタ)に臨む日本代表に復帰しました。「自分の口からしっかり伝えるべきだと思い会見を決意しました。毎日、自分にできることを考えながらサッカーに取り組み、今後も続けていきたいです。代表に選ばれたことに感謝し、誰よりも責任感を持って頑張りたいです。」と、彼は真剣な表情で語りました。 招集については「自分に対する賛否は当然あると理解していますが、私は日本サッカーのために自分にできることを全力でやり続けたいと思っています。」と述べました。 事件の詳細に関しては、法的な理由から「自分の口からはお話しできません。」とし、勾留中に引退を考えたかどうか問われると「もちろん、その考えはありました」と認めました。 鹿島アントラーズからマインツに移籍が決まった直後の昨年7月、不同意性交容疑で逮捕され、その後釈放、不起訴処分となっていました。そのことについては「一番大事な時期に自分の甘さが出てしまいました。サッカーをできるチャンスをいただいた以上は、しっかりと取り組むべきです」と述べました。 釈放後、直接の説明がないままドイツへ渡ったことについて所属事務所が「私の判断です」と責任を負いました。 その後、現地のリーグでのプレーは順調で、今シーズンの2024-25年でマインツで開幕戦から先発出場し、ブンデスリーガ全34試合で先発を果たしました。 メンバー発表会見では、選ばれた理由について山本昌邦ダイレクターが「相手に謝罪し、話し合ったこと、本人が深く反省していること、不起訴が確定したこと」と説明しました。 森保一監督も「ミスを犯した選手を再挑戦させる道を与えることが重要だと感じました」と話しました。佐野も監督に謝罪した際、「反省の意を伝えました。自分は走らなければならない」と決意を語りました。 また、今回の代表メンバーには彼の弟である佐野航大(21=NECナイメヘン)も初選出され、兄弟での日の丸を背負うことになりました。

菅野智之「よく粘れたなと思う」ヌートバーの本塁打も含む3失点、初のコンビ捕手と立て直し

オリオールズの菅野智之投手(35)は、本拠地で行われたカージナルス戦で先発を務めました。5回1/3を投げて3失点し、一時は勝利投手の権利を得ましたが、チームは逆転され、彼のメジャー5勝目はなりませんでした。彼は91球を投げ6回1死三塁の状況で降板、5回1/3を8安打3失点、奪三振3、無四球で終え、勝敗は付きませんでした。これまでに11試合に登板し、4勝3敗、防御率3.23を記録しています。試合後、報道陣に対し「初回を1点で切り抜けることができたことが、今日の投球の最終的な結果だと思いますし、よく粘れたなと感じています」とコメントしました。「立て直せた要因はいくつかありますが、キャッチャーのトロンプと初めて組んで話し合いながら進めたことが大きかったと思います」と振り返り、「雨の中での登板でしたが、相手も同じ条件ですので、それはあまり気にせず、目の前のバッターに集中しました」と語りました。

カブスの鈴木誠也がメジャーリーグで最初に今季50打点達成、一挙に8試合連続安打を記録

カブスの外野手、鈴木誠也(30)が2度目の週間MVPを受賞し、試合開始から連続安打を8試合に伸ばし、メジャーリーグで最初に今季の50打点を達成しました。この快挙は、試合をリードする適時打によって成し遂げられました。 本拠地で行われたロッキーズ戦に「3番DH」として出場。試合は0-0で迎えた3回、1死満塁の場面で、先発マルケスの初球ナックルカーブをとらえ、左方向に適時打を放って1打点を挙げました。 初回1死一塁の第1打席では初球シンカーを中飛、2-1とリードする5回1死二塁の第3打席はもう一度シンカーを中飛に、2-2で迎えた7回2死一塁の第4打席はスライダーに空振り三振としました。延長10回1死一、二塁の第5打席でも空振り三振に終わり、5打数1安打1打点で試合を終了。シーズン50打点に到達し、両リーグで単独トップに立ちました。打率は.272を記録しています。 試合は2-2の同点で延長11回を迎え、1死一、二塁の場面で期待の新人内野手ショーが自身初のサヨナラ安打を放ち、チームは3連勝を飾りました。

ロバーツ監督「ヘリウムガスボールのようだ」大谷翔平の3戦連発&5年連続20号に驚嘆

ドジャース大谷翔平投手(30)が「1番DH」で出場し、3試合連続となる20号2ランを放つなど、3打数1安打1打点2四球だった。2-0と2点リードで迎えた4回2死一塁。先発バイビーの初球、外角から入る135キロのカットボールを高々と打ち上げ、左翼席最前列へ運んだ。5月13本目のアーチで5年連続20本塁打を達成。その他の打席は、見逃し三振、申告敬遠、空振り三振、四球。ドジャースは、小刻みに得点を重ねて快勝した。試合後のデーブ・ロバーツ監督(52)は、大谷の好調ぶりについて「彼はストライクを打っているし、ヒッティングゾーンではないところはボールを選んでいる。この期間は、いい四球も多い」と、選球眼の良さを要因に挙げた。また、大谷の滞空時間の長い1発について「彼の打球は、ヘリウムガスボールのように飛んでいく」と表現した。

大谷翔平、逆方向へ20号2ラン 5月で初の20本到達&日本人単独トップの6度目20本

ドジャースの大谷翔平選手(30)が「1番指名打者」で試合に出場し、第3打席で3試合連続となる20号2ランを放ちました。2-0で迎えた4回、2アウト一塁の場面で、右投手バイビーと3度目の対戦。初球、外角へのカットボールを打ち、左翼スタンドへ飛び込む20号2ランを記録しました。打球速度は104.5マイル(約168キロ)、飛距離は362フィート(約110メートル)、角度は39度でした。第1打席、無死で右投手バイビーと対戦し、カウント2-2から外角寄りの速球に手こずり、見逃し三振。第2打席では2-0の2回2死三塁で、申告敬遠によって出塁。その後、ベッツの四球で二塁に進んだものの、フリーマンが空振り三振に倒れました。第4打席は5-3の7回無死の場面で、左投手ヘリンと対戦。カウント1-2から外角のカーブにバットが回り、空振り三振となりました。今季はここまでの試合で、打率.295、メジャーリーグ単独トップの19本塁打、33打点、11盗塁を記録中。OPS(出塁率+長打率)は1.040となっています。5月25日(現地26日)のメッツ戦から、2試合連続で先頭打者本塁打を達成。5月中に20本に到達したのは初めてで、シーズン全体では自己記録を更新する58本ペースです。20本到達は18年、21~24年に続き5年連続で6度目。松井秀喜の5度(04、05、07、09、10年)を上回り、日本人選手として単独トップに立ちました。◆大谷翔平の年度別本塁打数18年=22本19年=18本20年=7本21年=46本22年=34本23年=★44本24年=★54本【★は本塁打王。23年まではエンゼルス】

横綱大の里は雲竜型「この部屋に入った時から決めていました」師匠と一緒 30日奉納土俵入り

新横綱大の里(24=二所ノ関)が、土俵入りの型は「雲竜型」にすることを明かした。28日、日本相撲協会の臨時理事会で横綱昇進が満場一致で承認された。横綱昇進伝達式後の記者会見で、明らかにした。会見で「土俵入りの型は?」と聞かれると、大の里は「親方としっかり相談して、また口にしていきたいと思います」と1度は伏せた。しかし、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から「(言っても)いいんじゃない」と促されると、「雲竜型でいきます」とし、「親方が雲竜型ということで、あこがれもありますし、明日、親方から指導してもらうことも楽しみでもあります。また綱を締める責任もありますし、しっかりと、それに向けてまた頑張りたいと思います」と答えた。雲竜型を決めた時期については「この部屋に入った時から決めていました」。ただし、土俵入りの稽古はまだこれから。「まだ実感もないですし、今日正式に発表があって伝達式を終えてから、まだまだ横綱土俵入りの映像すらみていない。ここから勉強して、明日教えてもらいたいと思います」と話した。横綱を作る「綱打ち」は29日に行われ、同日のうちに真新しい綱を締めて土俵入りの稽古を行う。30日に東京・明治神宮で奉納土俵入りを予定。国技館での最初の土俵入りは、31日の尾車親方(元幕内琴恵光)の引退相撲になる。◆雲竜型と不知火型 雲竜型は四股を踏んでから腰を上げていく「せり上がり」の時、左手の先を脇腹にあて、右手はやや斜め前方に差し伸べる。攻めと守りの両方を兼ね備えた「攻防兼備の型」で、背に回った綱の結び目の輪は1つ。第10代横綱雲龍が始まりとされるが、実際は第20代横綱梅ケ谷の華麗な型が基になっている。不知火型はせり上がりの際、両手を左右に開く。積極的な攻撃を示すものといわれ、結び目の輪は2つ。第11代横綱不知火の豪快かつ優美な土俵入りの型を踏襲したといわれるが、現在は第22代横綱太刀山の型を基にしている。

八角理事長がコメント発表 大の里の横綱昇進、満場一致で決定

日本相撲協会は28日、臨時理事会を開き、大関大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を満場一致で決めた。第75代横綱大の里が、正式に誕生した。日本出身横綱は師匠の元稀勢の里が、17年初場所後に昇進して以来、8年ぶり。約6年不在だった日本出身横綱が誕生した。八角理事長がコメントを発表した。以下、全文。今場所通して、よく集中していて安定感があった。落ち着いた立ち合いから慌てることがなく内容の良い相撲だった。全勝する難しさを肌で感じたと思うが、次の目標に向かって頑張ってもらいたい。これからは、立場も変わることで今まで以上に責任や多くの重圧と戦わなくてはならないが、横綱という最高位の誇りを胸に全力士の手本となるよう、率先して稽古に精進し、これからの新しい時代を切り開いていってほしい。

大の里「唯一無二の横綱を目指します」と口上 大関昇進時と同じ四字熟語 8年ぶり日本出身横綱

日本相撲協会は28日、東京の両国国技館で行われた大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付編成会議及び臨時理事会において、大関大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を満場一致で承認しました。これにより「第75代横綱大の里」が正式に誕生しました。日本出身横綱は、彼の師匠である元稀勢の里が2017年初場所後に昇進して以来、約8年ぶりとなります。約6年の間不在であった日本出身横綱がついに誕生しました。茨城県阿見町にある二所ノ関部屋での昇進伝達式で、大の里は協会から派遣された使者である出羽海親方(元前頭小城ノ花)と秀ノ山親方(元大関琴奨菊)から昇進を伝えられると、「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します。本日はありがとうございました」と口上を述べました。大関昇進の際にも「申し上げます。大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と口上を述べ、「唯一無二」の四字熟語を使用していました。伝達式の2日前には「もう使ってしまったので」と、新たな言葉を使用することをほのめかしていましたが、最終的には史上最速横綱にふさわしい「唯一無二」を決意の言葉として選びました。 ◆唯一無二(ゆいつむに)とはこの世でただ一つしかないこと。他に同類のものがなく、その一つ以外並ぶものがないことを意味します。 ◆過去の主な口上▽北の湖「栄誉ある地位を辱めないよう努力」(74年名古屋場所後)▽千代の富士「横綱の名を汚さぬよう、一生懸命頑張ります」(81年名古屋場所後)▽北勝海「横綱の名を汚さぬよう、これからも一生懸命稽古をし努力」(87年夏場所後)▽曙「横綱の地位を汚さぬよう、稽古に精進」(93年初場所後)▽貴乃花「不撓(ふとう)不屈の精神で、力士として不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く」(94年九州場所後)▽3代目若乃花「横綱として堅忍不抜(けんにんふばつ)の精神で精進」(98年夏場所後)▽武蔵丸「横綱の名を汚さぬよう、心技体に精進」(99年夏場所後)▽朝青龍「相撲道発展のために一生懸命頑張ります」(03年初場所後)▽白鵬「精神一到を貫き、相撲道に精進」(07年夏場所後)▽稀勢の里「横綱の名に恥じぬよう精進」(17年初場所後)▽照ノ富士「不動心を心掛け、横綱の品格、力量の向上に努めます」(21年名古屋場所後)▽豊昇龍「横綱の名を汚さぬよう、気魄一閃(きはくいっせん)の精神で精進致します」(25年初場所後)

大谷翔平、驚異の逆方向ホームラン「これは見事だ。バッテリーも衝撃的」NHK解説者が語る20号

ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手(30歳)は「1番指名打者」として先発出場し、第3打席で3試合連続となる20号2ランホームランを放ちました。 試合は2-0の4回2アウト1塁の場面。相手は右腕投手バイビーで、3度目の対戦。初球の外角カットボールを逆方向に打ち込み、左翼席に飛び込む20号2ランとしました。打球速度は104.5マイル(約168キロ)、飛距離362フィート(約110メートル)、打球角度は39度でした。 高さ5.8メートルの左翼フェンスを越えるこの逆方向への一発に、NHK BSで解説を務めた元広島の小早川毅彦氏(53歳)は、「これは本当にすごいホームランですね」と驚きを示しました。 「最近、レフト方向へのホームランは少しご無沙汰だったのではないでしょうか。打たれたバイビー投手も驚いていたことでしょう。アウトコースの球を慎重に攻めて、ホームランを避けようとしたところ、それを見事に逆方向へ。長打警戒で外角を攻めればと思ったのでしょうが、初球で一振りして仕留めましたから、バッテリーも相当ショックを受けたと思います。」と解説しました。