大の里「唯一無二の横綱を目指します」と口上 大関昇進時と同じ四字熟語 8年ぶり日本出身横綱

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日本相撲協会は28日、東京の両国国技館で行われた大相撲名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)の番付編成会議及び臨時理事会において、大関大の里(24=二所ノ関)の横綱昇進を満場一致で承認しました。これにより「第75代横綱大の里」が正式に誕生しました。日本出身横綱は、彼の師匠である元稀勢の里が2017年初場所後に昇進して以来、約8年ぶりとなります。約6年の間不在であった日本出身横綱がついに誕生しました。

茨城県阿見町にある二所ノ関部屋での昇進伝達式で、大の里は協会から派遣された使者である出羽海親方(元前頭小城ノ花)と秀ノ山親方(元大関琴奨菊)から昇進を伝えられると、「謹んでお受けいたします。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します。本日はありがとうございました」と口上を述べました。

大関昇進の際にも「申し上げます。大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と口上を述べ、「唯一無二」の四字熟語を使用していました。

伝達式の2日前には「もう使ってしまったので」と、新たな言葉を使用することをほのめかしていましたが、最終的には史上最速横綱にふさわしい「唯一無二」を決意の言葉として選びました。

 

◆唯一無二(ゆいつむに)とは

この世でただ一つしかないこと。他に同類のものがなく、その一つ以外並ぶものがないことを意味します。

 

◆過去の主な口上

▽北の湖「栄誉ある地位を辱めないよう努力」(74年名古屋場所後)

▽千代の富士「横綱の名を汚さぬよう、一生懸命頑張ります」(81年名古屋場所後)

▽北勝海「横綱の名を汚さぬよう、これからも一生懸命稽古をし努力」(87年夏場所後)

▽曙「横綱の地位を汚さぬよう、稽古に精進」(93年初場所後)

▽貴乃花「不撓(ふとう)不屈の精神で、力士として不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く」(94年九州場所後)

▽3代目若乃花「横綱として堅忍不抜(けんにんふばつ)の精神で精進」(98年夏場所後)

▽武蔵丸「横綱の名を汚さぬよう、心技体に精進」(99年夏場所後)

▽朝青龍「相撲道発展のために一生懸命頑張ります」(03年初場所後)

▽白鵬「精神一到を貫き、相撲道に精進」(07年夏場所後)

▽稀勢の里「横綱の名に恥じぬよう精進」(17年初場所後)

▽照ノ富士「不動心を心掛け、横綱の品格、力量の向上に努めます」(21年名古屋場所後)

▽豊昇龍「横綱の名を汚さぬよう、気魄一閃(きはくいっせん)の精神で精進致します」(25年初場所後)

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