大の里が一夜明け会見 全勝優勝を阻んだ豊昇龍は「越えなければならない壁」“大豊時代”が幕開け

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大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関・大の里(24=二所ノ関部屋)が、千秋楽の翌日、茨城県阿見町にある自身の部屋で会見を開きました。「4度目の優勝ですが、やはり何度やっても嬉しいですね」と、彼の声は明るく弾んでいました。

2場所連続で優勝した大関が昇進を見送られた例はなく、28日の番付編成会議と臨時理事会を経て正式に「第75代横綱 大の里」が誕生することは間違いないでしょう。にもかかわらず、大の里は「全く実感が湧きません」と述べ、昇進伝達式の口上もまだ未定であるとしています。

今場所を振り返り「手の使い方が完璧でした。右も左も」と自己分析しました。得意の右差しや左おっつけ、さらにそれができない時の対応にも満足できた取り組みが多かったそうです。

しかし、初の全勝優勝がかかった千秋楽では、横綱・豊昇龍に上手ひねりで敗れ、14勝1敗で終わったことに悔しさを滲ませました。「豊昇龍についてどう思うか」と問われた彼は、素直な気持ちを次のように話しました。

大の里 彼が先に横綱に昇進したことには考えさせられる部分があります。やはり自分が一番になりたい思いがありますね。横綱昇進を先に果たした彼のニュースを、新潟で見て「自分は何をしているんだろう」と、とても悔しかったのを覚えています。それが自分に火を付けたというか、まさにエンジンがかかった瞬間でした。

-ライバル視する存在ですか?

大の里 ライバルというより、本当に越えなければならない壁だと思っています。今回の悔しい敗北を契機に、次の機会に向けて全力を尽くしていきます。

横綱昇進の正式発表を前に、豊昇龍へのリベンジを強く語った大の里。次の名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)から始まる「大豊時代」に向けて、燃える闘志を抱き、豊昇龍打倒を目指しています。【高田文太】

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