「桃智桜」澤勇が明かした夢は「聖地秋葉原でカレー屋」アイドル「ももち」から力得た大相撲人生

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大相撲の最年長力士で序ノ口の澤勇(さわいさむ、48歳=式秀部屋所属)が、現役引退を宣言しました。

彼と初めて会話を交わしたのは、彼が「桃智桜」に改名した2013年秋場所でした。相撲と同じくらい、いや、それ以上に目を輝かせて話していたのは、彼が熱心に応援しているアイドル歌手の話でした。Berryz工房の嗣永桃子の愛称である「ももち」をしこ名に取り入れたのです。当時36歳だった澤勇は、桃子が出演していたピザのCMに一目惚れし、式秀親方(元幕内北桜)に「ももちの名前をしこ名に入れたい」とお願いしました。その表情には、照れ笑いなどは一切なく、彼の真剣さと実直な性格が現れていました。

嗣永本人にも改名が伝わり、彼女からもエールのメッセージが届きました。澤勇はファンレターだけでなく、ライブ後に直接彼女に会うこともできました。「皆さんの記事のおかげで、本当にうれしかったです。相撲もますます頑張れます」と語った時の彼の笑顔は印象的でした。この経験が、48歳まで力士として現役を続ける原動力になったのでしょう。

2019年、久しぶりに両国国技館の支度部屋で澤勇に再会しました。しこ名は澤勇に戻していましたが、「ももちは芸能界を去ってしまいましたが、その分自分はまだまだ頑張ります」と話していました。彼の将来の夢は「アイドル好きが集まる聖地・秋葉原で、自分の大好物のカレー屋を開くこと」だそうです。ちゃんこ番の時に料理を勉強しているとも話していました。

それから約6年。今年の初場所で澤勇は「ずっと勝ち越していないので、勝ち越すまで引退はしない」と力強さを見せていましたが…。今後は千葉県茂原市の介護施設で、調理関係の仕事に就く予定だそうです。そこで経験を積み重ね、将来は“ももちカレー”を開業するのでしょうか。その日が来ることを期待したいです。【13〜14年大相撲担当=鎌田直秀】

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