全日本大学駅伝(11月2日)の関東地区選考会が本日24日午後6時より、神奈川県に位置するレモンガススタジアム平塚で開催されます。
出場する20チームのうち、上位7チームが大会本戦への出場権を獲得します。
各大学は8人の選手を2人ずつ4組に分け、1万メートルのタイムレースを実施し、総合タイムを競います。レース開始予定時刻は、1組が午後6時、2組が午後6時40分、3組が午後7時20分、4組が午後8時です。当日に変更が可能なのは2人まで。棄権または失格者が1人でも出た場合、そのチームは選考対象から外れることになります。
今シーズンのトラック競技でも好調を維持する中央大学が最有力候補です。昨年の本大会で12位に終わったものの、今年1月の箱根駅伝では5位という成果を見せました。今回の大会には箱根駅伝で走った6人を配置しており、2組に吉居駿恭選手(4年)、4組に溜池一太選手(4年)を配置。この両選手は共に学生トップクラスで、1万メートル27分台の自己記録を持っています。5大会連続32度目の出場を果たせるか、注目が集まります。
18大会連続出場を目指す東洋大学は、今年の箱根駅伝で走った5人を登録しています。6区で9位に入った西村真周選手(4年)を1組、3区で8位となった迎暖人選手(2年)を2組に、8区で2位だった網本佳悟選手(4年)を3組に配置。4月の日本学生個人選手権5000メートルを制した松井海斗選手(2年)は最終4組を任されています。
順天堂大学は、1万メートルでチーム最高の自己ベスト(28分13秒67)を持つ玉目陸選手(2年)を3組にノミネート。4組には5000メートルの日本人高校記録保持者である吉岡大翔選手(3年)、今年の箱根駅伝5区で13位だった川原琉人選手(2年)を配置しています。
昨シーズンの大学3大駅伝に全て出場した大東文化大学は、1万メートルで28分30秒を切る選手を4人、3組以降に配置。最終組の棟方一楽選手(3年)は、昨年11月の上尾ハーフでU20日本最高記録(1時間1分38秒)を記録した実力者です。
今年の箱根駅伝出場を逃した東海大学は、エースの花岡寿哉選手(4年)を1組に登録。11日の関東学生対校選手権(関東インカレ)1部5000メートルで日本人3位(13分42秒49)に入り、チームに勢いをつけられるか。3組の竹割真選手、4組の鈴木天智選手、兵藤ジュダ選手ら4年生がどれだけアドバンテージを作れるかが鍵です。
東農大学は前田和摩選手(3年)を最終組に登録。昨年の日本選手権1万メートルでU20日本新記録(27分21秒52)を樹立した選手で、約1年ぶりの実戦復帰となります。
その他にも、1万メートル29分切りのランナーを7人揃える日本大学、3月の立川シティハーフ王者である近田陽路選手(4年)を擁する中央学院大学、7大会連続出場を目指す東京国際大学、前回4位の日本体育大学、同7位の神奈川大学も注目されています。
明治大学の大志田秀次監督、駿河台大学の後藤宣広監督、麗沢大学の池谷寛之監督はいずれも今シーズンからの指揮官であり、その手腕やチームの方向性にも注目が集まります。
すでに昨年の本大会の1位から順に国学院大学、駒澤大学、青山学院大学、創価大学、早稲田大学、城西大学、立教大学、帝京大学が出場権を獲得済み。残された7枚の伊勢への切符をかけて、熾烈なサバイバルレースが始まります。