亀田和毅3階級制覇ならず「無理と言われたフェザー級でボコボコにされたわけじゃ」現役続行意向

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3階級制覇の夢は遠かった。フェザー級は挑戦者の同級1位亀田和毅(33=TMK)が、王者アンジェロ・レオ(31=米国)に判定0-2で惜敗した。消極的だった序盤の戦いを悔やんだ和毅は、今後も現役を続けて挑む意向を示した。ミニマム級は王座奪回を目指した重岡銀次朗(25)が王者ペドロ・タドゥラン(28=フィリピン)に判定1-2負け。試合後は担架で運ばれ、病院に救急搬送された。   ◇   ◇   ◇敗者とは思えないほどすがすがしい表情だった。会見場に現れた和毅は顔にダメージも見せず、「12Rやりきった結果」と言った。王者レオと互角に打ち合った。ただ、悔いは序盤4ラウンドだった。「(レオに)パワー、パンチがあるのか頭に入れすぎて前半、見てしまった部分があった。冷静にいこうとしたのがこの結果」。4回までジャッジ2人のフルマークが、最後に響いた。中盤以降は積極的に前へ出て、ポイントもとったが序盤の“失点”は挽回できなかった。19年7月以来、6年ぶりの世界戦だった。兄の興毅氏(38)がプロモーターとしてマッチメークに奔走。今回、両者のファイトマネーは推定100万ドル(約1億5000万円)と大勝負を打った。世界挑戦がなかなか決まらない中、和毅は「いつできるのか不安はずっとあった。モチベーションも上がらないし、あせりもあった」と明かす。それを兄貴が解消してくれた。応えたかったが、フェザー級、3階級制覇の壁はやはり分厚かった。「内容は悪くない。それでも勝てなかった。(慎重にいった)1~4Rが世界の壁なんだと思う」と言った。「亀田家最終章」と銘打たれた試合だが、和毅はあきらめない。「無理と言われたフェザー級でもボコボコにされたわけじゃない。バチバチにされたら無理やなとなるけどそうじゃないんで」と現役を続ける意向を示した。高額なファイトマネーでマッチメークも難しい階級だが「兄貴に任している」。惜敗から学び、フェザー級王者を目指す。【実藤健一】

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