【ボクシング】重岡銀次朗、判定負け直後に担架で運ばれ救急搬送…リベンジ王座奪還にあと一歩届かず

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ミニマム級での王座奪還を目指した重岡銀次朗(25)は、王者ペドロ・タドゥラン(28=フィリピン)に1-2で判定負け。試合後、彼は担架で運ばれ、病院に緊急搬送される状況となった。

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1対2で判定負けが決定した直後、重岡の意識は薄れ始めた。最終ラウンドまでの激しい攻防によるダメージが大きく、リングから担架で運ばれ救急搬送となった。所属ジムの町田トレーナーは「判定を聞いてから意識が遠のいた」と説明し、彼と一緒に病院へと向かった。

昨年7月から約10ヵ月ぶりの直接リマッチ。王座を失った悔しさを晴らすべく挑んだリベンジマッチでは、序盤から軽快なフットワークと効果的なボディーブローで攻めた。この戦いについて渡辺会長は「判定はジャッジの見方だが、銀次朗は彼本来のボクシングを見せてくれた」と評価。試合プラン通りに進行し、タドゥランに「4度の左ボディーブローは効いた。6ラウンドで受けたときには、勝てないかもしれないと感じた」と言わせるほど追い込んだ。しかし、最後には王者の圧力に押し切られる形で判定負け。キャリア初の黒星をつけられた相手に再び敗れる結果となった。

「すべてを出し尽くして、少しでも変わった自分を見せたい」。その言葉通りに戦い抜いたものの、王座奪還まであと一歩届かなかった。【永田淳】

◆重岡銀次朗(しげおか・ぎんじろう)1999年(平成11年)10月18日、熊本市生まれ。幼稚園から小学6年まで空手を習い、小学4年からはボクシングを開始。小学5年からU-15全国大会で5連覇。熊本・開新高では16、17年の高校選抜で連覇、16年の国体で優勝するなど合計5冠を獲得。アマチュアでの戦績は56勝(17KO・RSC)1敗。2018年9月にプロデビューし、プロ4戦目でWBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座を取得。2022年3月に日本同級王座、2023年4月にIBF世界同級暫定王座を獲得し、同年10月に正規王者として認められる。家族は両親と姉、兄、妹がいる。身長153センチの左ファイター。

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