敵将が驚嘆「彼だけが別次元」大谷翔平の16号本塁打で単独トップに – 珍しい一打で打撃好調を示す** **

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【ロサンゼルス(カリフォルニア州)16日(日本時間17日)=斎藤庸裕】ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30歳)は、今季初めて3試合連続のホームランを達成し、本塁打数でメジャーリーグの単独トップに立ちました。古巣のエンゼルスとの試合に「1番打者・指名打者」として出場し、3打数2安打1打点を記録しました。8回には2点差に迫る16号ソロ本塁打を放ち、ヤンキースのジャッジ選手やフィリーズのシュワバー選手を抜いて、両リーグの単独トップに立ったのです。右投手のカットボールで内角低めを捉えての本塁打は、メジャー通算241本塁打の中で2回目というレアなもので、彼の打撃好調を証明しました。
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大谷選手は、弧を描いて飛んでいくボールを見上げました。その打球は27度の角度、打球速度は114.9マイル(約185キロ)で、理想的なパラボラの軌跡を描きながらバックスクリーンに一直線に飛び込みました。5月に入り14試合で9本のホームランを量産中の大谷選手の打撃力に、ドジャースのチームメイトも魅了されました。古巣エンゼルスのワシントン監督も「彼だけが別世界にいる」と感嘆するほどの強烈な一打でした。
3点ビハインドの8回1死、1ストライクの時に右腕ゼファジャンの内角低めのカットボールを捉えました。直前の球は同じ球種で、ほぼ同じコースをファウルに。しかし、2球目は微調整を加えてセンター返しで完璧に捉えました。このショットは、23年7月23日以来となる通算2本目の珍しい本塁打で、メジャー通算241本塁打の中でも特別な一打となりました。
試合前、大谷選手は顔見知りの元チームメイトたちと交流し、いつも以上に笑顔が多く見られました。大谷選手にとって、6年間在籍し、二刀流の基礎を築いたエンゼルスは特別なチームです。昨年のドジャース移籍1年目でも、6月下旬に本拠地でのエンゼルス戦で2試合連続本塁打を放ち、前カードから続いて3連発を記録しました。この打撃好調と古巣エンゼルスとの対戦時期が偶然かのように重なることが、注目されています。
大谷選手は3打数2安打でチームを奮い立たせましたが、試合は完敗となりました。それでもロバーツ監督は「今、大谷はボールをしっかりと見極めている。全ての面で期待以上の活躍をしている」とその打撃を讃えました。5月17日の今シリーズ第2戦は、昨年ロサンゼルス市が制定した「ショウヘイ・オオタニデー(大谷翔平の日)」。その日にはベテラン投手カーショーの復帰戦と花巻東高校の先輩である菊池雄星選手との対決が控えています。ますます注目を集める大谷選手の活躍が、更に勢いを増しました。