【西武】朝5時半起床の福岡→所沢「移動ゲーム」で“居残り”調整を行った先発渡辺、7回無失点で2勝目

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西武の選手たちや監督、スタッフたちは、早朝5時半に目を覚ましました。

前夜まで福岡のペイペイドームでソフトバンクとの3連戦を戦い抜きました。ナイトゲームから一夜明けたこの朝、選手たちは朝食をとった後、バスで福岡空港に向かい、昼前には飛行機で羽田に到着。その後は再びバスに乗り込み、ベルーナドームへと移動…これがいわゆる「移動ゲーム」です。

西口文也監督(52)は試合を振り返り、こう語りました。

「やっぱり移動ゲームでは、先発がしっかりと試合を作ってくれないと困ります。その点で今日はよく頑張ってくれました」

この賞賛を受けたのが、先発マウンドに立ち、7回を無失点に抑えて2勝目を挙げた渡辺勇太朗投手(24)です。前回の登板から10日が経過し、体力が回復している彼はテンポの良い投球を見せました。「結果として良い形になって嬉しいです」と彼は笑顔を見せました。

シーズン開幕時、先発投手陣はチームの遠征にすべて同行し、現地での練習を通じて調整を行うというスタイルでしたが、現在では先発予定のない投手たちは所沢で“居残り”して調整する方法に戻しています。

この日のような移動ゲームでは、この調整のメリットが最大限に引き出されました。渡辺選手も、自分のペースをしっかりと保ちながら準備をしてきました。

試合前の全体練習は、いつもより1時間早く行われ、午後3時には切り上げられました。

西口監督は「過ごし方の指示?特にしてませんでしたよ。バッティング練習も『あ、もう終わったんだ』っていう感じで。こういう時はサッと汗を流して、というふうにコーチ陣も考えていたんじゃないでしょうか」と淡々と語りました。

結果的に大活躍を見せた1番打者の西川愛也外野手(25)は、試合前の1時間を利用してオリックス・エスピーノーザ選手の映像をチェックしました。

「寝たかったんですけどね。寝るのがちょっと怖くて。寝過ぎると時間がなくなったりするので」

結果として寝ずに過ごし、気持ちをうまくコントロールして試合前のミーティングに臨み、ゲームに挑みました。

試合は夜8時半には勝利で終わりましたが、選手たちは既に起床から15時間が経過しています。狭い場所での試合を終え、一晩の休息をとった次の日、18日には午後2時にプレーボールとなります。【金子真仁】

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