【西武】山田陽翔が嬉しいプロ初勝利 背景には開幕から積み重ねた「12試合連続無失点」

西武の山田陽翔投手(21)が、プロ初勝利を手にしました。この結果を喜んでいる様子です。
試合は同点に追いつかれ、延長10回に突入しましたが、山田投手はその場面で打者3人を見事に抑えました。「緊張感あふれる場面を任せてもらえるのは、本当に嬉しいこと」と感謝の言葉を述べました。
彼の初勝利の背後には、開幕から続く「12試合連続無失点」という偉業があります。当初はビハインドの場面でのリリーフとして起用されていましたが、今では勝ち試合の7回を任されることも増えました。開幕1軍入りは果たせなかったものの、その後の活躍で重要なポジションを任されるようになっています。
近江高校時代において、甲子園準優勝の立役者であり、チームの主軸として活躍していました。「湖国の星」とも称され、甲子園のスター選手でもありました。
プロ入り後は、やはり新たな挑戦が待っていました。「プロの打者のレベルは違うので、自分との戦いだけでは抑えきれない。今では自信を持って自分の投球ができるようになったのは今年からです」と語りました。
直球、ツーシーム、カットボール、スプリットを駆使し、絶妙なコントロールで好成績を収めています。西口監督も「横で見ていても何を投げているのか分からないくらい、素晴らしい変化球」とその技術を称賛しています。
コンディション不良の時期も経験しました。「どんなに頑張っても、力の差を埋められない期間もあったけれど、やっと初勝利を手にできて、これまでの努力が報われた気がします」と感慨深げです。彼は今、スポットライトがよく似合います。【金子真仁】
◆山田陽翔(やまだ・はると)2004年(平成16年)5月9日生まれ、滋賀県出身。近江高校時代は3季連続で甲子園に出場し、3年春には準優勝。甲子園での通算成績は11勝3敗。2022年のドラフト5位で西武に入団し、今年4月3日の楽天戦で1軍デビューを果たしました。今季の推定年俸は700万円。身長175センチ、体重82キロ。右投げ右打ちです。