照ノ富士親方がトークショー 20キロ減の現状明かし、豊昇龍には「出稽古に来い」と要望

1月の初場所中に引退した照ノ富士親方(33=伊勢ケ浜)が、両国国技館内の相撲博物館で連日行われている「親方トークショー」に初めて参加した。熊ケ谷親方(元前頭玉飛鳥)の司会で、一般参加者からの質問に答える形式で進行。引退した初場所前、現役最後の身体測定で176キロだったが体重が「20キロ減った」と、少しすっきりとした印象の顔で話した。それでも、全親方衆に支給される通称「協会ジャンパー」のサイズは6Lで「少し小さい」という。ただ、1サイズだけ上のはずの7Lを注文すると「ものすごいデカい。芝田山親方(元横綱大乃国)と武蔵川親方(元横綱武蔵丸)に合わせているらしくて」と、途端に規格外のビッグサイズになると説明し、参加者の笑いを誘っていた。序盤戦5日間を3勝2敗で通過した横綱豊昇龍について「もっと強くなるには」という質問に、当初は「横綱なので」と話していたが、さらに追及されると「出稽古に来い」と話した。自身が部屋付きとして指導する伊勢ケ浜部屋は、所属力士38人、関取衆7人と、ともに現在最多の勢力を誇る。照ノ富士親方は「いつも同じところに出稽古している印象。慣れている人とばかり稽古していると、相手も慣れてくる。緊張感も足りなくなってくる。普段と違う筋肉を使うことが大事。(豊昇龍は)運動神経もいいし、足腰もいい。まだ体も大きくなる」と、出稽古に来ることを歓迎した。また、伊勢ケ浜部屋所属で全勝の前頭伯桜鵬については、トークショー後、報道陣の取材で「立ち合いの馬力もついてきた。頭をつけて相撲を取っている」と、前に出る姿勢を評価した。伯桜鵬自身が目標に掲げる「年内の三役昇進」についても「頑張り次第で、あるんじゃないかな」と期待した。綱とりの大関大の里にも言及し「よく、前に攻めている」と、積極的な姿勢を褒めた。さらなる成長に必要な部分について問われると「言わない。うちの(部屋の)やつらが勝てなくなっちゃうから」と、冗談半分、本気も半分? で、報道陣の笑いを誘っていた。【高田文太】