【体操】岡慎之助、NHK杯で2連覇へ「今目の前のことに集中すれば勝機あり」演技構成を変更せず完成度を重視

体操男子選手であり、パリオリンピックで3冠を達成した岡慎之助選手が、NHK杯での2連覇を誓いました。この大会は、10月にジャカルタで開催される世界選手権の最終選考会も兼ねており、開幕を翌日に控えた15日、会場の東京体育館で記者会見が行われました。岡選手は「調子は悪くない。しっかりとピークを合わせられたら」と意気込みを語りました。
4月の全日本選手権で当初2位だった岡選手は、床運動、あん馬、鉄棒の3種目でDスコア(演技価値点)を引き上げる予定でしたが、約1週間前に従来の演技構成に戻し、完成度で勝負する決断を下しました。「現在の演技で十分に戦える。完成度を武器にしたい」と、彼が磨いてきた着地など細部までこだわりを持っています。
新旧の五輪王者による一騎打ちを制し、再び頂点に立ちたいという決意があります。今大会では、全日本選手権での得点の半分を持ち点とし、2日間にわたって演技が行われます。岡選手は、2年ぶり4度目の優勝を目指す全日本5連覇の橋本大輝選手(日本生命/セントラルスポーツ)を0.300点差で追います。初日の予選から「100%を出し切る」と述べ、「常に逆転が可能な差だから、今目の前のことに集中すれば勝てる」と自信を示しました。
また、個人総合代表の2枠をかけた戦いにおいても「しっかりと自分の演技で勇気と感動を届けたい」と奮起している姿が印象的です。【勝部晃多】