【陸上】ウクライナの妖精マフチフ「失敗しても大丈夫」“眠れる森の美女”が大切にする競技観

陸上女子走り高跳びで注目を集めるヤロスラワ・マフチフ(23=ウクライナ)が、2024年のパリ五輪での金メダルに向けた意気込みを語りました。9月に控える東京での世界選手権に向けて、彼女の期待は高まっています。
13日、彼女は東京都内で日本陸上界のスターである戸邉直人(33=JAL)と対談を行いました。夏を感じさせる白い衣装で現れたマフチフ選手は、「満員のスタジアムで感じる熱気の中でベストを尽くしたい」と、連覇を目指す舞台に向けて決意を新たにしました。
彼女は東京・国立競技場で18日に開催されるセイコー・ゴールデングランプリ(日刊スポーツ共催)に出場するため来日中です。今月9日には自身の世界記録に迫る2メートル2を跳び、「シーズンベストを更新したい」との意欲を見せています。
ウクライナは2022年からロシアの軍事侵攻を受けていますが、マフチフ選手は世界中で活躍を続けています。「『跳んでくれてありがとう』というメッセージが私の精神的な支えになっています。今競技を続けているのは母国ウクライナの人々のためです」と力強く語りました。
さらにイベントの参加者に向けて、「最も大切なのは情熱です。好きなことを見つけてください。1回の失敗は大丈夫。走り高跳びでは3回のチャンスがあります。続けること、そしてベストを尽くすことが重要です」とメッセージを送り、自分の情熱を追求することの大切さを説きました。