【陸上】“眠れる森の美女”マフチフが来日「一番大事なのは情熱…好きなことを見つけること」

2024年のパリオリンピック(五輪)で金メダルを獲得した女子走り高跳び界の新星、ヤロスラワ・マフチフさん(23歳・ウクライナ出身)が13日、東京都内で日本の男子走り高跳び選手、戸辺直人さん(33歳・JAL所属)と対談を行いました。
彼女は18日に東京・国立競技場で開催されるセイコー・ゴールデングランプリ(GGP)に出場するために来日しました。夏らしい白い服をまとい、登場した彼女は、「眠れる森の美女」というニックネームでも知られています。14歳で走り高跳びを始め、2021年の東京オリンピックで銅メダルを、2023年の世界選手権で金メダルを獲得しています。さらに、2024年には2メートル10センチの世界新記録を樹立し、パリ五輪での優勝を果たしました。
「姉が空手をしており、約10年前にヨーロッパ大会で2位になりました。(最初は)私も空手に誘われましたが、1、2週間で辞めました」と話し、「陸上のほうが好きだったので、結果的に良い選択だった」と笑顔を見せました。
彼女の母国ウクライナは2022年からロシアによる軍事侵攻を受けています。「ウクライナの人々のために競技を続けている」と語り、「一番大事なのは情熱です。皆さんも好きなことを見つけてください」とメッセージを送りました。
9月の世界選手権東京大会に向けては、「東京オリンピックの時にも来ましたが、今回もとても楽しみです」と期待を寄せています。【藤塚大輔】