【西武】鳥越裕介ヘッド「早く見つかれば」ピンクのノックバットに込めた願い

0
202505110000420-w500_0

西武ライオンズの1軍ヘッドコーチ、鳥越裕介(53歳)は11日、ベルーナドームでのロッテ戦を前に行われた練習で、ピンク色のノックバットを手にしていました。

バットのグリップ上部には黒い文字で「Pink Ribbon」と記されています。

「母の日」にあたるこの日、プロ野球界でもピンク色の用具を身に着ける選手が増えてきています。それには母への感謝と、乳がんの早期発見の重要性を啓発するピンクリボン運動への思いが込められています。

鳥越氏もこのピンクリボン運動に積極的に参加している一人です。「早期発見で治る確率の高い病気であることが、まだあまり知られていない。それを多くの人に知ってもらいたい。最近ではだいぶ知られてきた感があります」と話しています。

2008年、ソフトバンクの2軍コーチ時代に、妻の万美子さんを乳がんで亡くしました。「自分はその当時、無知でした」と悔しさを滲ませます。早期発見で治る確率が高い病気だからこそ、検診を受けることの重要性を伝え続けています。「だから、女性だけでなく男性の意識も高めてもらいたい」と、球界関係者やファンにも呼びかけています。

活動を始めてから15年以上が経過しています。「『検診で見つかって助かった』という方がいると、本当に嬉しいし良かったと感じます。感謝の言葉をいただくこともありますが、それはおこがましいこと。でも、本当に良かったと思います」とその思いを語ります。

昨年オフに西武ヘッドコーチに就任しました。「新しいチームに来たことで、チームメートの意識も変わり、それに伴って発信力も変わると思います」と力を込めます。

乳がんは、検診により早期に発見できれば、治る確率の高い病気です。

所沢でも、この重要なメッセージを伝え続けていきます。【金子真仁】

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *