【日本ハム】新庄監督の発案、試合前に野手全員参加「特別バント講座」実施 レイエスらも練習

試合前の練習で、野手全員が参加する「特別バント講座」が行われました。
2月の春季キャンプ中、新庄剛志監督(53)から「特命バントコーチ」に任命された田中賢介スペシャルアドバイザー(SA=43)が、まずバッターボックス付近に野手を集め、座らせて身振り手振りを交えつつバントの極意を教える座学を実施しました。清宮幸、万波、レイエス選手らも熱心に話に耳を傾けた後、1人1回ずつバントの実践練習を行いました。
今季の日本ハムは強力な「海賊打線」が特徴で、犠打の意図自体が少ないチームでしたが、それでも少ないチャンスを生かせず失敗が続き、開幕から24試合連続犠打ゼロのプロ野球記録を更新しました。4月29日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で山県選手がチーム初の犠打を成功させて以降、これまで34試合でチームの犠打数は「5」と、12球団で最も少ない状態です。
2007年にパ・リーグ記録のシーズン58犠打を誇ったバントの名手、田中SAは「先週、監督から『全員にバントの話を少し』という形で依頼がありました」と、「特別バント講座」実施の背景を説明しました。座学では「バントは難しいもので、技術的な側面もありますが、メンタルの要素が非常に大きいです。これから重要な試合やCS、日本シリーズといった場面で、どれだけ決められるチームになるかが強くなるための条件であると思いますので、しっかりと準備しましょう」と話しました。
バントの極意は「技術ではなく、気持ちが大きい」と田中SA。通常の打撃練習が始まると、個別のバント練習でも熱心にアドバイスを送りました。今後も継続的に指導を続けていく考えです。