【フィギュア】ピカチュウが滑った!田中刑事さん「オーラが…」岡崎朋美さん「国民的ヒーロー」

日本スケート連盟が主催する「ポケモンスケートチャレンジ」は、11日に本格的なスタートを切りました。
KOSE新横浜スケートセンターにて、今季10回目となる初心者向け基礎スケート教室が開催され、新しいプロジェクトのオープニングイベントも併催されました。
フィギュアスケートで2018年平昌五輪の代表だった田中刑事さん(30歳)、スピードスケートで1998年長野五輪女子500メートルで銅メダルを獲得した岡崎朋美さん(53歳)、ショートトラックで2017年冬季アジア大会男子5000メートルリレーで銅メダルを手にした村竹崇行さん(36歳)らと共に、ピカチュウが子どもたちの前に登場しました。その愛らしい姿に大盛り上がりで、岡崎さんは「ピカチュウは国民的ヒーローです。キャラクターも素晴らしいし、実際にピカチュウが滑る姿を見て、子どもたちも『ピカチュウが滑っているなら僕も!私も!』と感じてくれたと思います。ノートを全部埋めてほしいですね」と笑顔を見せました。
今後は全国の対象リンクを訪れる子どもたちに「ポケモンスケートチャレンジ~めざせトリプルアクセル~」が配布されます。ここには、初級の「靴を履いて床に立つ」から始まり、上級の「片足軸でスピンを回る」まで、全52種類の練習項目が記されています。各項目を達成するたびに、こおりポケモンのシールを貼ることができ、初級、中級、上級の各級を達成すると特製バッジがもらえます。
練習項目の作成に関わった田中さんは「誇りを持ってこのプロジェクトに関わっています。3カ月から半年くらいかかると思いますが、『ポケモンが大好き』『シールを集めたい』という動機で始めてもいいですし、スケートに興味を持つきっかけとしては、素晴らしいアプローチだと思います。それをきっかけにスケートを始めて、『こんな技があるんだ』と学んでいくうちに、すべてをクリアしても『続けてみたい』と思えるのが最終的なゴールです。そこから夢を抱けば、将来選手としてつながるかもしれません」と期待を込めました。
当日、氷の上に立ったピカチュウについては「ピカチュウはやっぱりすごいですね。オーラがあります。悔しいというのは変ですが、まるで素晴らしい選手が滑っているかのようなオーラを感じました」と笑いを誘いました。トークショーで子どもたちにスケートの魅力を伝えた2006年トリノ五輪女子金メダリストの荒川静香さん(43歳)も「子ども時代の思い出にもなり、『ピカチュウがリンクにいたからまた行きたい』という動機でも良いと思います。このイベントがきっかけとなってスケートと出会い、将来素晴らしい選手になる可能性もあります。夢を持つ子どもや成長する人が一人でも増えれば、それは素晴らしい融合です」と胸を躍らせました。【松本航】