佐々木朗希が中5日の体制に初挑戦 ロッテ時代では未経験のスケジュール 高校時代の「盛岡の奥座敷」での調整法とは

ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手(23)が、9日(日本時間10日)にアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で、メジャーリーグでは初の中5日での先発を果たします。
これまでのロッテ時代では、オープン戦を含む試合で中6日以上の間隔で登板していました。
唯一の例外は2023年のプロ4年目の際、7月19日のオールスターゲーム(バンテリンドーム)に登板し、その直後に中4日でソフトバンク戦(ZOZOマリン)に先発したことです。このオールスターゲームではわずか1イニング、18球しか投げていませんでした。
佐々木選手は、大船渡高等学校(岩手)で高校生として国内最速の163キロを記録した後も、練習試合で過度に投げることはなく、むしろ慎重に登板してきました。
しかし、3年生夏の岩手大会は例外でした。最初の試合(2回戦)では19球、中1日での3回戦では93球、そして中2日で行われた4回戦では延長12回で194球を投げ、試合終盤でも150キロ台中盤を維持しました。準々決勝は登板せず、さらに中2日での準決勝では129球を投げました。次の日の決勝戦には登板も出場もしていません。
かなり詰まった日程だったものの、試合会場の盛岡エリアから大船渡は遠いため、野球部は大会期間中に「盛岡の奥座敷」として知られる鶯宿温泉で合宿を行っていました。
佐々木投手は、この合宿地で疲れを癒しながら、チームメートたちに早めの就寝を促すなど、当時からそのピッチングに対する高い意識を見せていたということです。【記事執筆:19年アマチュア野球担当、20~22年ロッテ担当=金子真仁】