【巨人】浅野翔吾、3軍降格から2週間でお立ち台に「ちょっと信じられない」価値ある8回のソロホームラン

「最近まで3軍にいたので、ここで野球ができていることがちょっと信じられません」。巨人の浅野翔吾選手(20)は、その激動の状況について、喜びと戸惑いを込めた言葉で語りました。3軍に降格したのは4月25日でしたが、まさかわずか2週間後に1軍でヒーローインタビューを受けることになるとは思わなかったという。「何とか印象を残せるように、しっかりとスイングしよう」。8回の先頭打者としてヤクルトの小沢選手のフォークボールをバックスクリーン左に運び、貴重な追加点をもぎ取りました。これが今季初スタメン、初ヒット、初ホームランでの勝利につながりました。
開幕からは2軍戦で打率が0割台と低迷し、ドラフト1位の選手としては異例の3軍行きとなりました。苦しみながらも高校時代を思い出し、「自分がチームを引っ張っていく気持ちを持っていたよな」と心の熱意を奮い起こしていました。フォームを変え、満塁ホームランなどの成果を上げ、2軍に昇格したのは今月6日。翌7日の2軍戦でホームランを打ち、その試合中に1軍への昇格が決まりました。
思い返せば、「原点」に感謝する年末年始でした。「成績が悪かったら批判されることを承知の上でやった」。覚悟を持って決断したのは、オフシーズンの単独自主トレーニングでした。合同トレが増えている中、故郷の高松で一人、汗を流しましたが、阿部監督にも「良い精神修行になる」と背中を押してもらいました。それでも孤高な存在ではあったが、決して孤独ではありませんでした。「高校の同期が集まってくれ、短い帰省中なのに、ほぼ毎日みんな来てくれた」。仲間の存在がありました。
恩返しは活躍することだけ。3軍に落ちても批判を受けても、誓いは揺るぎません。「弱々しくなく、強い気持ちを持ってできた」。この日の神宮は試合途中から強風が吹きましたが、その20歳の若者には追い風の助けが許されるでしょう。【阿部健吾】
▽巨人阿部監督(今季1号ソロの浅野に)「いいきっかけにしてくれればうれしいけどね」