菊池雄星、古巣ブルージェイズ相手に6回1失点の好投

エンゼルスの菊池雄星投手(33)は、かつての古巣であるブルージェイズ戦に先発登板し、6回1失点という素晴らしい投球でチームのサヨナラ勝利に大きく貢献しました。最速156キロの速球を軸として、安定したパフォーマンスを見せ、クオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以内)を達成しました。「先週から良いボールの数が増えていて、今年に入ってから一番良いボールが投げられたと思います」と、手応えを語りました。
相手打者の動きを冷静に観察しつつ、要所では変化球をうまく混ぜました。初回から「右打者がライト方向を狙ってスイングしているように感じた」と分析し、内角へのスライダーとチェンジアップで巧みに攻めました。「バランスの良い投球ができた結果、球速がアップしていることは良いときのバロメーターですし、その中で変化球も効果的に使えました」と語りました。
個人の勝敗は付きませんでしたが、今季初勝利は次回以降に持ち越されました。チームは1カ月ぶりに連勝を記録。「自分の役割を果たすことで、チームが勝つチャンスは確実に増えると思います。今日のように試合をつくっていけば、必ず良い方向に向かうと感じています。チームにとっても今は踏ん張りどころだから、この2試合で勝てたのは大きな収穫ですし、まだ5月ということで諦めずに戦っていきます」と力強く述べました。(アナハイム=久保賢吾)