【卓球】早田ひな、厳しい状況を語る「暗いトンネルの中」「苦しい時間」 – 17日からドーハ世界選手権

卓球で2024年パリ五輪で女子団体銀メダル、シングルス銅メダルを獲得した早田ひな(24歳=日本生命)が7日、シングルス一本で戦う世界選手権個人戦(17日~25日、カタール・ドーハ)への意気込みを語りました。
都内で行われた日本代表の合宿に参加中です。パリ五輪で傷めた左腕については「状態はますます良くなっていると感じています。感覚が戻ってきている部分もありますが、逆に戻ったからこその現実の厳しさもあります。まるで暗いトンネルの中にいるような感覚で、今はかなり辛い時間が続いていると感じます。ただ、その一方で『抜け出せない』という感じではないので、時間がある程度解決してくれると思っています」と語りました。
前回の世界選手権個人戦は2023年ダーバン大会で、シングルス銅メダルを獲得。今回は1月の全日本選手権で3連覇を達成し、出場権を得ており、シングルスに専念します。故障からの復帰過程で苦しんでおり、全日本でのタイトルも「まぐれみたいなところがある。自分の感覚では、実力はまだ足りない。現状をしっかり受け入れて、それを超えようと努力しています」と自己分析しています。その上で「(メダルの可能性は)当然低いと思っていますが、自分の卓球人生の中で一番、世界選手権を心から楽しめそうな大会です。何かが起きるかもしれないし、起きないかもしれない。それは運命的な部分だと思います。だからこそ、今できることがあると思います」と意気込みを示しました。
世界選手権の女子シングルスには、世界ランク7位の早田選手の他に、6位の張本美和(木下グループ)、8位の大藤沙月(ミキハウス)、9位の伊藤美誠(スターツ)、18位の平野美宇(木下グループ)も出場します。【松本航】