日本代表の森保一監督(56)は湘南ベルマーレ対サンフレッチェ広島戦の視察後、6月の試合に向けたメンバー選考についてコメントしました。 日本は3月に2026年ワールドカップ(W杯)北中米大会への出場を決定しており、6月のオーストラリア戦(5日=パース)、インドネシア戦(10日=大阪)は形式的な試合となっています。代表メンバーの多くは欧州リーグで活躍しており、シーズンが終了した後に負傷を抱えている選手や、稼働時間が長く疲労がたまっている選手に無理させる必要はありません。森保監督は「選手の稼働時間やけがの状況を考慮して、メンバー選考を進めたい」と、3月からの部分的なメンバー入れ替えを示唆しました。 コンディションが良くない選手については、スタッフが随時コミュニケーションをとりながら状態を確認しています。「どの程度になるかはまだ確認が必要」としながらも、「今後の戦力となり得る選手を積極的に招集し、チーム戦術の理解を広めていくことに挑戦したい」という姿勢を見せています。 これまで継続的に選出されている「コアメンバー」のモチベーションが下がっているわけではありませんが、日本がより強くなるためには競争とアップグレードが欠かせません。「幅広く選手を招集することで、最終的には高くて強いチーム作りを目指し、戦術の共有を進めていきたい」と意図を説明しました。また、3月シリーズまで出場機会の少なかった選手に対しても、多くのチャンスを与える可能性を示しました。 W杯本大会で有利なグループに入るためには、FIFAランキングに基づくポットの位置が重要です。現在日本はポット2に位置しており、その位置を維持するためにはすべての試合が重要です。結果を追求しつつ、チームの強化を進めていく必要があります。【佐藤成】