【RIZIN】フジテレビ社員、戒告処分にも関わらず参戦するも完敗 復職は未定ながら「熱意を持って働きたい」

フジテレビ社員のウザ強ヨシヤ(28=Fight Club428)は、戒告処分を受けつつも大会に出場し、4度のダウンを奪われる一方的な内容で、2ラウンドでレフェリーストップによる敗北を喫しました。
1ラウンドでは、元K-1ワールドGPライト級王者の朝久泰央(27=朝久道場)の左フックを受けて最初のダウン。何とか攻撃をしのいで逃げましたが、ラウンド終了間際に膝蹴りで再度ダウンを喫しました。
2ラウンド開始直後にも連打でダウンし、左ハイキックが顔面に直撃してそのまま試合が止められました。ウザ強はしばらく立ち上がれませんでした。
フジテレビの「元気な姿を取り戻す」と会社に無断で出場を決めたウザ強は、就業規則違反などで出場が許可されず、戒告処分を受けました。それでも「辞めさせられても試合に出る」と強行出場しました。今後、さらなる処分を受ける可能性もあります。
試合後、ウザ強は「試合内容はあまり覚えていませんが、口だけの番長になってしまった。相手は格闘技一筋の方で、本当に強かったです。この大舞台で試合できたことは財産です」と振り返りました。
勝者の朝久が「(ウザ強は)フジテレビを辞めるべきではない。彼が作る番組を見たい」と語ったことに対し、ウザ強は「人間としての強さを感じました。リングで戦った人は戦友で、深いところでつながっている。感謝しています」と述べました。
フジテレビ側の今後の対応は未定で、「まだ出勤日も決まっておらず、上司に連絡を取ります。この試合で自信を見せることはできなかったが、挑戦する姿勢は見せられたと思います。もし会社に残れるなら、番組制作に情熱を注ぎたい。反省もしていますが、自分勝手な行動をした自覚もあります。どうなるか分からず、判断を待つしかない。次の人生を考える必要がある」と複雑な思いを語りました。その上で、「東京ドームでの試合やRIZINでの戦いは夢だった。何をやっているのかと言われることもあるが、最終的には良かったと思いたい」と自らに言い聞かせるようにコメントしました。