【RIZIN】「最強でなくてはならない」朝倉未来が復帰戦で勝利 激戦を制し鈴木千裕に勝利

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RIZIN男祭りのセミファイナル(第15試合、フェザー級MMA5分3ラウンド)で、ジャパン・トップチームの朝倉未来(32歳)が、クロスポイント吉祥寺の元フェザー級王者、鈴木千裕(25歳)に勝利し、復帰戦を見事な勝利で飾りました。

試合後、リング上でマイクを握った朝倉は「えー、帰ってきました。強くなって戻ってきました。この満員の東京ドームで復活できて本当に嬉しいです。良くない時もずっと応援していただき、ありがとうございます。またすぐ戻ってきます。朝倉未来は最強でなければならないので」と語りました。

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昨年7月の「超RIZIN3」で舌戦を展開していた平本蓮と対戦し、屈辱的な1回TKO負けを喫しました。その後、引退を宣言しましたが、この日はそこからの復帰戦で、試合勘への不安がある中、見事に輝きを取り戻しました。

当初、朝倉はこの大会でも平本と戦う予定でしたが、平本が練習中に右肩を負傷し、外傷性肩関節不安定症と診断されました。6ヶ月の重傷で、2月に手術を受けることになったため、「朝倉VS平本2」は中止となりました。しかし、RIZIN東京ドーム大会を中止にするわけにはいかず、朝倉は出場を決意し、対戦相手を待ちました。

候補として鈴木と、オープンフィンガーグローブ(OFG)でのキックボクシングでKO負けを喫しているYA-MANが挙がりましたが、両者とも3月下旬に試合を控えていました。そのため最終的に鈴木との対戦がRIZIN男祭りの約1ヶ月前の4月9日に発表されました。

直前に対戦相手が決まったため調整が難しい状況でしたが、黒帯柔術家・竹浦正起の指導によって寝技も向上した朝倉は「自信があります。練習でのスパーリングなど、成長した部分が明らかにあります。毎回やるべきことをやってきている。その中でも今までの格闘人生の中で一番練習を積んできたと思うので、それが自信につながっているのかもしれません」と試合前から語り、その自信を証明する結果となりました。

朝倉は2012年にMMAデビューし、2013年から弟の朝倉海と共にTHE OUTSIDERへ参戦し、同団体史上初の2階級制覇を達成しました。2017年には韓国のROAD FCに参戦し、翌2018年8月にRIZIN初参戦を果たすと、日沖発、カルシャガ・ダウトベック、リオン武、ルイス・グスタボ等に連勝しました。2019年7月には矢地祐介に勝利し、YouTubeチャンネルも人気を集め注目される存在となりました。

同年末にはベラトール対抗戦でジョン・マカパに勝利。2020年2月にはダニエル・サラスにKO勝利し、RIZIN7連勝を達成しました。しかし、同年11月の斎藤裕との王座戦で敗北し、連勝が止まりました。

2021年6月にはRIZIN初の東京ドーム大会でメインイベントを務めましたが、クレベル・コイケに一本負けしました。同年10月のRIZIN初配信限定興行「RIZINランドマーク」でもメインを務め、萩原京平に勝利しました。そして2022年9月の超RIZINではフロイド・メイウェザーと日本人2人目として対戦しました。

2023年7月にはヴガール・ケラモフとの王座戦で一本負けし、タイトルには手が届きませんでした。翌11月の「FIGHT CLUB」ではYA-MANとOFGでのキックボクシングルールで対戦し、1回TKO負けを喫しましたが、今回の鈴木戦で、キック、MMA合わせての連敗を3で止めました。

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