井上尚弥、宣言通り「中盤に確実にKO」達成して世界1位に!17秒のにらみ合い

【ラスベガス(米ネバダ州)2日(日本時間3日)=藤中栄二】プロボクシングの4団体統一スーパーバンタム級王者、井上尚弥(32=大橋)は、中盤KOでラスベガスのファンを魅了する意気込みを語りました。4日(日本時間5日)にT-モバイルアリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス(29=米国)との防衛戦を控え、MGMグランドで行われた公式会見で「しっかりとボクシングを見せつつ、中盤にKOで終えるのが自分にとって最良の試合の終わり方だと考えています」と述べました。
会見に同席したカルデナスとの撮影時には、17秒間のにらみ合いを見せた井上は、「非常に落ち着いてこの試合に臨んでいると感じました。そして同時に、自信を持っている姿勢も感じ取れました」と、戦いへの心構えを整えました。先月23日にロサンゼルスで行われた公開練習でもカルデナスと顔を合わせましたが、今回は試合2日前ということもあり、緊張感が漂っていました。
カルデナスをKOで撃破すれば、世界戦通算KO勝利数で元WBA世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)を越え、23KOで世界単独トップに立ちます。米国のレジェンドの記録をラスベガスで超えることとなりますが、井上は「記録にこだわるわけではなく、この試合は自分のためにKOで終えたいと考えています。記録のためではなく、自分自身のために試合を作り上げたい」と話しました。
試合が行われる2万人収容のT-モバイルアリーナもチェックし、「大きいと感じましたが、東京ドームも経験していますので、特に緊張はしていません」と平常心を保っていました。