【日本ハム】万波中正、初対戦の“先輩”上沢から決勝ソロホームラン 古林睿煬に嬉しい初勝利

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日本ハムは、かつてのチームメイトを相手に今シーズン3度目の同一カード3連勝を決めた。2-2の同点で迎えた7回、万波中正外野手(25)がソフトバンク先発の上沢から、リーグトップとなる今季6号のソロホームランで勝負を決めた。開幕前から元エース右腕を意識してきた新庄剛志監督(53)は「相手が誰であれ」と語り、新戦力の古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)に見事な初勝利をプレゼントした打線を称賛した。

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新庄監督は笑顔を浮かべながらベンチ裏へと戻ると、大きな声で「シャー!」と喜びを表現した。それは単に上沢に勝ったことに対する嬉しさではなかった。「本当に嬉しいね、グーリン。彼は性格も素晴らしい。試合前からみんなで彼を勝たせようという強い思いが、この1点差の勝利に繋がった」。古林睿煬の初勝利に貢献した打線の頑張りに、監督の笑顔が絶えなかった。

開幕前のような上沢に対する特別な意識は一切見せず、1番打者にはドラフト同期の松本剛を起用。その理由について新庄監督は「相手ピッチャーよりも、今の松本剛の調子が良いから出塁率を重視して1番を任せた」と説明した。「ファイターズ時代は全くやらなかったクイックを多用してきた」と驚きながらも、そんなことより「今日はチーム全体でグーリンに勝ちを贈ることができて本当に嬉しい」と語った。

公式戦で上沢と初対戦し決勝弾を放った万波は、相手の実力に敬意を表した。「練習を含めて対戦経験はほとんどなく、全くイメージがなかった。しかし、2回の第1打席でフルカウントまで行けて、球質を見極めることができた」と話し、「伸びのあるストレートや多彩な球種に、本当に器用だと感じた」と振り返った。

第1打席で球を見極めた後、5回には二塁打、そして7回の6号ソロに繋げた。「2回から立て直して素晴らしい投球をしたので、なんとか勝ち越したいと思っていた」と、右翼で守りながら古林睿煬の力投を見守っていた。

怪我で手薄となったソフトバンクではあるが、敵地での3連勝は見事だった。新庄監督は「大きな勝利ですよ」と笑顔で球場を後にした。【木下大輔】

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