【ソフトバンク】上沢直之、緊急事態に貢献できず古巣日本ハムに7回3失点で2敗目「次は雪辱を誓う」

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ソフトバンクの上沢直之投手(31歳)が古巣日本ハム戦において初めての先発登板を果たし、7回を投げて3安打3失点(自責2)で今シーズン2度目の敗戦を喫しました。2-2で迎えた7回1アウトの場面で、万波に決勝ソロホームランを打たれ、上沢はマウンドで悔しさをにじませ膝をつきました。主力選手の相次ぐ故障で打線に力強さを欠き、今季ワーストタイ記録の5連敗をしました。ワースト更新の貯金「7」は最下位に沈んだ2008年の王ホークス最終年以来の屈辱で、小久保ホークスは勝利を収められない状況です。

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このシーンは、上沢が投じた114球目でした。フルカウントからの6球目、スライダーが真ん中に入ってしまいました。新庄監督の下で躍進する若手の万波はその球を逃しませんでした。打球が上がり、上沢はすぐに視線で追いました。白球は左翼テラスに飛び込み、日本ハムファンは歓喜の指を天に突き上げました。歓声と悲鳴がミズホペイペイドームを包み、上沢はがっくりと膝をつきました。

「ホームランだけは避けなければならない場面だった」。警戒しながらも一発を浴びてしまいました。昨オフ、ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を諦め、日本ハムではなくソフトバンクに移籍を選びましたが、古巣とのレギュラーシーズン初対決で洗礼を受ける形となりました。試合前には日本ハムファンからブーイングを浴びましたが、異様な雰囲気の中で4回まで無安打に抑えました。しかし、7回3安打3失点(自責2)の結果は、主力がいないチームにとって痛手となりました。「7回の投球が本当に悔しい。次回は雪辱を誓いたい」と、上沢は今シーズン2敗目の悔しさをにじませました。

“緊急事態”に応えられませんでした。試合前に遊撃のレギュラーである今宮が「右前腕屈筋群の筋挫傷」で登録抹消され、常にスタメンで活躍していた周東は「右腓骨骨折」と診断されました。柳田、近藤、正木に加え、昨シーズンのリーグ優勝に貢献した主力選手たちが次々と離脱し、異常な事態に新加入の右腕を頼みましたが結果は奮いませんでした。同一カード3連敗は今季3回目で、いずれも本拠地での結果です。ミズホペイペイドームでは2勝11敗1分、勝率1割5分4厘という悲惨な成績です。

貯金「7」というワースト記録は、最下位に沈んだ2008年の王ホークス最終年以来の屈辱です。小久保監督は「何度も言いますが、今いるメンバーで戦うしかない」と語気を強めてコメントしました。故障者が多くても、ミズホペイペイドームには多くのファンが勝利を期待して訪れるのです。勝利がどうしても欲しい。【只松憲】

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