【バレー】SVリーグが誤審認め謝罪 名古屋に2枚レッドカードもサントリーは1点加算にとどまる

0
202504280000652-w500_0

バレーボールの主要大会である大同生命SVリーグを運営する一般社団法人SVリーグ(SVL)は28日、27日に行われた男子プレーオフ準決勝第3戦サントリー対名古屋戦で、ルール適用のミスがあったと発表しました。「関係者の皆様やファンの皆様に大変ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。再発防止策を強化し、競技運営の改善に努めてまいります」との謝罪文を公開しました。

SVLが報告した事象の概要と補足、原因は以下の通りです。

◆発生事象 

第4セットのサントリーの25-25の場面で、名古屋のティネ・ウルナウト選手のスパイクがアウトと判定され、サントリーに26点目が与えられました。しかし、名古屋側からブロックタッチに関するビデオチャレンジが要求され、映像確認の結果、サントリーの高橋藍選手の”ブロックタッチ”が確認されました。そのため、サントリーの26点目が取り消され名古屋に26点が与えられることとなりました。

ですが、判定映像のブロックタッチ部分に強調した印が付けられておらず、名古屋の選手が”ノータッチ”の判定と誤解し、ファーストレフェリーに抗議しました。名古屋の水町泰杜選手はレフェリーに詰め寄る行動を取り、この行動によりレッドカードが提示されました。

このため、サントリーには1点とサービスが与えられるべきでしたが、レフェリーからスコアラーズテーブルへの情報共有不足で見逃されました。さらに説明不足が原因で名古屋の選手の抗議が続き、ニミル・アブデルアジズ選手にもレッドカードが提示されました。この際のペナルティーは正常に記録され、アナウンスが行われた上で、サントリーに1点とサービスが与えられました。

試合はサントリー25-26の状況で、アブデルアジズ選手へのペナルティーのみが適用され、26-26で再開されました。しかし通常、1枚のレッドカードには1点が加算されるはずのところ、ルールの適用ミスで1点不足したまま試合が進行しました。

◆ルールに関する補足説明

– 競技者はレフェリーの決定に従いスポーツマンらしく振る舞わなければなりません。疑問がある場合はゲームキャプテンを通してのみ説明を求めることができます。(バレーボール6人制競技規則「20-1.2スポーツマンにふさわしい行為」)

◆原因

今回の事象については、以下の4つの原因が考えられます。

1. 名古屋の選手が、チャレンジ映像の初回再生時に必ず印が付けられるものと誤解していたこと。

2. レフェリーが最初の水町選手へのレッドカード提示時に、スコアラーズテーブルと十分なコミュニケーションが取れていなかったこと。

3. JURYが行った場内アナウンスに対して異議申し立てが行われなかったこと。

4. 追加得点があるべきところで、サントリーがジャッジカンファレンスを求めなかったこと。

◆記録上の取り扱い

第4セットでのルール誤適用が生じましたが、試合自体は成立しているため、公式記録に従い第4セットはサントリーの28-26としています。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *