【阪神】森下翔太、地元ファンとレジェンド小山正明さんに捧げる決勝弾「つないで返していい流れ」

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阪神タイガースが横浜スタジアムでその力を示しました。この試合で、阪神はシーズン最長の4連勝を達成し、貯金も最多の4に増やしました。試合は2-2の同点の状況が続いていましたが、7回に3番の森下翔太外野手(24)が左翼スタンドに決勝の2号2ランを打ち込みました。この一打は、90歳で天国に旅立った阪神のレジェンド、故小山正明さんに捧げられました。阪神はDeNAに3連勝し、今シーズン2度目となる同一カードでの3連勝を果たし、リーグ首位の広島に0.5ゲーム差まで迫っています。

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この試合を観戦に訪れた地元のファン、そして小山正明さんに捧げる、本当に価値のある一打となりました。同点直後の7回、2死3塁での初球。対するはDeNAの森原選手。彼の投じた145キロのまっすぐをしっかりと捉え、左翼スタンドへと打ち込みました。打球を追っていた左翼手の佐野選手もその追跡を諦め、スタンドに詰めかけた阪神ファンの歓声はスタジアムに響き渡りました。

森下選手は、「近本さんがつないで、(中野)拓夢さんが返して、良い流れが来ていました。2アウトでもあったので、思い切って振り抜こうと思い、それが良い結果に繋がりました」と振り返ります。

試合後、帰りのバスへ向かう森下選手の表情は真剣そのもので、打撃の感触を噛み締めていました。この一打は、開幕2戦目の広島戦(マツダスタジアム)での逆転2ラン以来のホームランでした。「高めのボールだったけれど、ようやくしっかりと芯に当たり、打球に良い角度が付きました。(本塁打が出なかったことに)心配はしていませんでした。打球の質は悪くなかったと思います」と語りました。

この日、小山正明さんが18日午前11時20分に心不全で亡くなったと球団から報告がありました。彼は阪神在籍中に62年には27勝11敗でリーグ優勝に貢献し、通算で320勝を挙げています。亡くなったレジェンドに応える一発でもありました。

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地元での貴重な今季第2号でした。神奈川県横浜市出身の森下選手にとって、横浜スタジアムは東海大相模時代にも使用した馴染みの球場ですが、「プロに入ってもう3年目なので、特に思い出に固執することもありません」と話していました。それでも、この球場での打率は1割5分8厘で過去には苦しみつつも、多くの試合と記憶を重ねてきました。優勝争いや主軸としてのさまざまな経験が彼を成長させ、昨季の打率2割6分3厘を超える予感を感じさせます。

阪神は、開幕3連戦で2敗1分けだったDeNAに対して敵地で3連勝を果たしました。これにより今シーズン初の4連勝となり、2023年5月以来のビジターでの8連勝を記録しました。藤川監督は、「タイガース側としては、ゲームの流れが非常に良い状態にある」と述べています。シーズン最多の貯金4を達成し、首位の広島に0.5ゲーム差まで迫りました。今日からは本拠地甲子園で、今年初のジャイアンツとの3連戦に挑みます。地元での試合でチームと自身の勢いをさらに高めていきます。【塚本光】

▼阪神が敵地横浜でDeNAに3連勝を達成。横浜でのDeNAに3連勝は2023年8月4~6日以来です。これでビジターでの8連勝となり、2023年5月5日広島戦から30日西武戦で記録して以来のことです。1952年のフランチャイズ制後、阪神の敵地最長連勝は1968年8月7日から9月9日までの14連勝で、今回も68年のケースも引き分けを挟んでいません。

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